今更聞けない『2001年宇宙の旅』を解説

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この映画は、簡単にいうと人類の進化の過程を描いた壮大なSFです。最初は人類の祖先となる猿が登場し、猿の前にモノリスという謎の石板が現れます。その後、猿たちは道具を使うことを覚えます。その後時代は、2001年となり、その時代は宇宙旅行が行われていまいした。2001年に人類は月面でモノリスを発掘します。フロイド博士一行は、モノリスを観察しに月面を訪れるのですが、その時に、モノリスから強力な電波が発せられます。その電波は木星に向けて発せられました。それで、人類は木星への友人飛行にチャレンジします。その宇宙船は人工知能コンピューターの「HAL9000」により制御されていました。途中で、コンピューターHALの房総などがありますが、なんとかボーマン船長だけが木星にたどり着き、そこで見たのは巨大なモノリスでした。小型探査艇でモノリスに近づくボーマンはモノリスに吸い込まれ、不思議な部屋に到着するのでした。

この映画は、人類の祖先である猿が生活している様子が描かれているところから始まります。猿の前にはある日突然モノリスという石板が現れ、それに触れているうちに、知能がつき道具を使い始めるのです。
その後、時が進み舞台は2001年となるのです。その時代は宇宙旅行が楽しめる時代となっていました。2001年のある日、月面捜索でモノリスが発掘されます。フロイド博士は、その研究チームの統括者で、実際に月に訪れて、モノリスを見にいきます。フロイド博士一行はモノリスをバックに記念写真を撮りますが、その時に強力な電波が発せられます。その電波は、木星に向かっていました。それで、木星への有人飛行が計画され実行されました。
木星に向かう宇宙船はディスカバリー。ディスカバリーには、宇宙飛行士のフランクプールとデイビッドボーマン、その他3人の博士たちが搭乗していましたが、博士たちは人工冬眠をしていました。ディスカバリーの制御は、人工知能のコンピューターである、HAL9000にゆだねられていました。木星への旅も中盤に差し掛かると、HALの様子がおかしくなり始めます。壊れてもいないアンテナを壊れていると診断したりするのです。そのアンテナの修理に向かうフランクプールを小型探査艇を使用して殺害してしまいます。ついには、人工冬眠中の博士たちも殺してしまうのです。
それを受けて、船長のボーマンはHALのメモリーユニットを抜いて、HALを停止させます。単独で、ボーマンは木星に到着するのですが、そこで待っていたのは、巨大なモノリスでした。ボーマンは巨大モノリスに着陸しようとしますが、その時に、モノリスに吸い込まれて不思議な世界に連れて行かれます。そして、最終的にボーマン船長は、「スターチャイルド」になるのです。
この映画の凄いところは、1968年につくられた映画であるにもかかわらず、宇宙船などがリアルに描かれていることです。コンピューターグラフィックスがない時代にこれだけのものを描画しているので、巨大なセットがつくられたことが想像できます。また、この映画で描かれている全ての事柄が、きちんとした科学で証明できるような仕上がりになっているのが魅力です。モノリスが一体何だったのかなども、映画を見ただけではわからなくて、謎が多く考えさせられる部分が多いのもこの映画の魅力と言えます。この映画は、イギリス人のSF作家であるアーサー・C・クラークにより書かれたSF小説に基づきつくられていますが、この小説を読むと色々な謎が解け、本を読んでからもう一度見たくなるような作品です。なお、コンピューターHAL9000もよくできていて、人工知能と人間とのやりとりが、興味深く見れます。HALは暴走するのですが、メモリーユニットを1枚ずつ抜かれていく時のHALの反応も見所です。

モノリスとは一体何だったのか

この映画の設定は、人類より遥かに優れた、宇宙人たちが実験的に人類を地球に作り出すストーリーなのです。映画では描写されていませんが、太古の猿の時代にはモノリスはビデオ装置となり、猿に道具を使うことを教えます。宇宙人たちは人類が進化したら、月に行くことも予想していました。それで、月にモノリスを埋め込み、人類がモノリスを発見するのを待ったのです。宇宙人の予想通り人類は2001年に月にてモノリスを発見します。そのモノリスは日光を浴びると電波が発射される通信装置でした。人類を木星に誘導するために、電波の出力先は木星でした。木星で発見された巨大なモノリスは、宇宙人たちの世界に行けるゲートのようなものだったのです。モノリスは宇宙人たちが作った、何にでもなる汎用装置だったのです。

なぜHALは暴走したのか

これは、フロイド博士によるHALへの指示ミスでした。木星探査ミッションは完全極秘だったのです。しかし、木星に着くとビデオが流れ、フロイド博士によるミッションの説明が行われることをHALは知っていました。そのため、そのビデオを乗務員に見せないため、殺人という手段に出たのです。

ボーマン船長が最後にいたところはどこ?

ボーマン船長は、最後に地球人が住むような平凡な部屋に到着します。これは、宇宙人にとっての動物園のようなもので、ボーマン船長は動物園の展示物として捕獲されてしまったことになります。

この映画は、科学などに詳しいSFが好きな人に向いています。宇宙船の制御方法など、全て科学の理にかなっていて、科学に詳しい人でも納得して見られます。また、1968年の人々が、イメージしていた2001年がここまで進化したものであると予想していたところも興味深いです。特に、ディスカバリーがよくできていて、遠心力を利用した重力のある部屋が作られているなど、見応えがあります。なお、人工知能のHAL9000が登場しますので、人工知能について興味がある人も、面白く見られるはずです。漆黒の宇宙の様子も見事に再現されているので、単純に宇宙が好きな人も興味深く見れる映画ではないでしょうか。

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