SARS・MERSもコロナウイルス?今更聞けない新型コロナウイルスとの違いは?

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2019年12月から中国の湖北省武漢を中心に
世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス「COVID-19」。

世界で流行った感染症といえば

「SARS」
「MERS」

が記憶に新しいと思います。

実はこの「SARS」「MERS」、
そして新型コロナウイルス「COVID-19」は
すべて「コロナウイルス」なんです。

今回は新型コロナウイルス「COVID-19」、
「SARS」、「MERS」の違いについて解説していきます。

そもそも「コロナウイルス」とは?

人に感染する「コロナウイルス」は7種類あります。

このうち4種類は一般の風邪の原因となっていて、
多くは軽症で済みます。

残りの3種類のウイルスは

・2002年に発生した「SARS(重症急性呼吸器症候群)」
・2012年以降発生している「MERS(中東呼吸器症候群)」
・そして今話題の新型コロナウイルス「COVID-19」

です。

SARS(重症急性呼吸器症候群)とは?

SARSとは「SARSコロナウイルス」が
原因で引き起こされる全身性の感染症です。

2002年11月に中国南部の広東省で原因不明の重度の肺炎が集団発生し、
そこから2003年にアジアを中心に流行しました。
2003年4月に原因が「SARSコロナウイルス」と特定されました。

症状は高熱、頭痛、悪寒、筋肉痛などインフルエンザのような症状のあと、
乾いた咳が出て呼吸困難になることがあります。

人から人への感染経路は飛沫感染と濃厚接触です。

飛沫感染とは、感染者のせきやくしゃみ、つばと一緒にウイルスが放出され、
ほかの人がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染することです。

ニュースでよく聞く濃厚接触とは、直接触れることだけでなく、
手で触れられる距離で感染予防策なし(マスクをしないで)に会話することと指します。

SARSは2003年7月に終息宣言が出ました。
それ以降、発生したという報告はありません。

MERS(中東呼吸器症候群)とは?

MERSとは2012年以降、サウジアラビアやアラブ首長国連邦など
中東地域で発生した重症呼吸器感染症です。
ヒトコブラクダが持っている「MERSコロナウイルス」が原因ということがわかっています。

発熱、咳から始まり、呼吸困難や肺炎を起こします。
腎不全を併発したり、多臓器不全で死亡に至った例もあります。
しかし、無症状や軽症で済む人もおり、引き起こす症状は幅広いです。

主な感染経路はヒトコブラクダとの濃厚接触と言われています。

家族間や感染予防対策が不十分な医療機関での感染例はありますが、
季節性インフルエンザと比較しても感染は弱く、
次々と人から人へ感染することはないようです。

新型コロナウイルス感染症「COVID-19」とは?

中国の湖北省武漢市の市場を中心に2019年12月以降発生した、
呼吸器症状を引き起こす感染症です。

原因となった新型コロナウイルスは2020年2月11日に
世界保健機関(WHO)が「COVID-19」と名付けました。

主な症状として、発熱やせきなどの呼吸器症状。

その他に嗅覚異常や味覚異常を訴える感染者もいます。

無症状から軽症で済み人もいますが、
重症化して亡くなってしまう人もいます。

高齢者や持病を持った人が重症化しやすいため、注意が必要です。

「COVID-19」の大きな特徴といえるのが、
「悪化するスピード」が速いということ。

1、2時間前まで普通に会話していた人が、
急速に状態が悪くなって、
人工呼吸器や人工心肺が必要になるケースがあるそうです。

とても恐ろしい特徴です。

潜伏期間は現時点で1~14日(平均5日)と言われていて、
症状が出ていないうちに他の人と接触して
感染を広げてしまう可能性があります。

人から人への感染経路は、
飛沫感染と濃厚接触といわれています。

世界だけでなく日本でも日に日に感染者の数が増えており、
2020年4月7日に7都府県で
緊急事態宣言が出される事態にまで発展しましたね。。

新型コロナウイルス「COVID-19」と「SARS」「MERS」の違い

一番の違いは感染力と致死率です。

COVID-19はSARS、MERSよりも
感染力が強いと言われています。

しかも、COVID-19は毎年流行する季節性インフルエンザよりも
感染力が強いとも言われています。

しかし、COVID-19はSARS、MERSより
致死率は一番低いそうです。

感染力は高いものの、致死率はほかのものよりも低いということで、
流行は長引くだろうと言っている専門家もいます。

3つの共通点

この3つの似ているようで似ていない感染症ですが、
共通点があります。

それが予防方法です。

予防方法は手洗い、咳エチケット。
石鹸で手を洗い、消毒用アルコールの消毒も有効です。

咳エチケットとは咳やくしゃみが出るときはマスクを着けたり、
ティッシュなどで口と鼻を覆うことです。

とっさのときは袖や上着の内側で覆ってください。

あとは混雑した場所を避けることも大事です。
そういった場所は「クラスター(集団感染)」が起こりやすいといえます。

新型コロナウイルスは人にうつりやすい

今回は以前流行ったSARSとMERSについて比較をしてみました。

SARSやMERSと比べて、
今回の新型コロナウイルスの致死率が低いとはいえ
実際の死亡例も多くあり、油断はできません。

インフルエンザよりも感染しやすいのも危険な特徴です。

これ以上感染が広がらないように
一人ひとりが意識していく必要があります。

早く終息して、以前の生活を取り戻したいですね。

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